環境教育学研究室

地球環境問題に目を向けることが、一種の流行になっています。「地球に優しい」とか「環境を守る」というキャッチフレーズをよく目にしますが、今日の環境が、長大な地球史の最後の一ページであることが意識されることは少ないように見受けられます。46億年の地球の環境変遷の傾向を把握することなく、現在の状況だけをみて将来を予測するのが無謀なことは、自然災害のときに被害を増大させている“人災”をみても明らかです。私は、そうしたことを実際に自然とふれあう中で考えたり指導したりできる人をサポートするための自然体験教育のあり方と,自然体験教育そのものの体系化について研究しています。また,自然そのものを理解するために,北海道の過去数百万年間の環境変化を明らかにし、そこから得られた地球史のストーリーや教訓をどう社会に普及するかを考えたりもしています。そのために、過去の地球の環境の研究/毎年のこどもたちとの野外キャンプなどの自然体験学習/他団体の自然体験活動の現場への参加,等を通じ,現場で病気を研究する医者のような気持ちで,臨床環境教育にも取り組んでいます。

 

 

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世界遺産の知床岬で子どもたちと歩く羅臼町の事業ですばらしい夕日に出会うことができました。日が昇り、日が沈む。ただそれだけのことなのに。。

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学生実習でヒマラヤトレッキングにいきました。「筆舌に尽くしがたい」世界が広がっていました(高山病で死にかけました)。努力しても準備しても、自然の前には無力なことがあります。
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自然体験教育はちょっとした工夫で自分の感覚を研ぎすませ、自然との一体感をえる活動です。「自然をどうコントロールするか」ではなく、「私たちが自然にどう合わせるか」の知恵袋を学びます。

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トイレも水場もない山中でのキャンプ実習です.「自然との共生」とは何かを考えさせられます.